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エクストラ・レッスン

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発行会社 みくに出版  発行/プロジェクト・ミカエル
著作者・翻訳者 オードリー・E・マカラン/著 冠木友紀子/訳
判型・ページ A5判本文248ページ並製 図版多数(一部カラー)

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エクストラ・レッスンは、学習や行動に困難のある子どもたちを支援する
シュタイナー教育の学習支援プログラムです。
生き生き学び、行動するには、幼いころから自由に身体を動かしながら、
十分に感覚を味わい、感覚どうしの連携をはかることが大切です。
つまり、7歳までの発達に困難のヒントがある、といってもよいでしょう。
20世紀後半、英国のシュタイナー学校で教えていたオードリー・マカラン女史は、
自分の体にしっかり入れず、学ぶ喜びも味わえずにいる子どもたちが増えていることに気づき、
困難の要因を、発達、教育、医学、神経科学の諸観点からくまなく見立て、個別プログラムを作成する手法、
エクストラ・レッスンを開発しました。

見立てに基づくプログラムは、運動・水彩・フォルメン線描などから成る美しいもので、
無理なく、優しく、確実に、7歳までの発達の忘れものを取り戻せるように組み立てられています。
子どもたちが自由に遊べる空間がますます狭まる今日、エクストラ・レッスンはさらに多くの子どもに役立つことでしょう。
本書はプラクティショナー養成講座のテキストとしても用いられるものですが、
シュタイナー教育の人間観を学ぶ読み物としてもおすすめです。

 
                ― エクストラ・レッスン 主な目次 ―
 
序章 P.1
 資質の発達
 超感覚的な人間の構成要素
 人間存在の三層構造
 刻印
 構造的な物質体
 人間の超感覚的機構と地球の超感覚的機構
第1章 7歳までの運動発達 P.9
 誕生および周産期
 1歳までの運動発達
 7歳までの発達段階
第2章 どうしたら ぼく、この体に入れるの? P.17
 ストレッチとリフト 
 凹凸ミラーリング:空間認識への内的対応
第3章 読み・書き・計算に問題のある子どもたち P.23
 チャイルド・スタディ
 大頭タイプと小頭タイプ
 他の要因
 教室での観察
第4章 初めての学習支援レッスン P.29
 導入
 アセスメント・エクササイズ:その手順・観察事項・解釈の方法・推奨事項
 アセスメント・レッスンの追加的適用方法
第5章 エクササイズ P.105
 はじめに
 ボディ・ジオグラフィの発達を支えるエクササイズ
 空間認識を発達させるエクササイズ
 幼児期の運動パターン・正中線・意志の感覚のさらなる統合を支えるエクササイズ
 眼球運動の発達を支えるエクササイズ
 身体空間と呼吸に調和をもたらし、リズム感を発達させるエクササイズ
 右または左の利き側確立のためのエクササイズ
 空間の3次元に関わるストレッチ/リフトのエクササイズ
 ドローイング(線画描き)・エクササイズ
 ペインティング(絵の具塗り)・エクササイズ
 エクストラ・レッスンの成果
第6章 リーディングと算数 正課の学びに再導入 P.193
 リーディングの発達は、ライティングとの生きた関わりから
第7章 レッスンの組み立て P.211
 レッスンの構造とタイミング
 再アセスメント:進歩をチェックする
 エクササイズをクラスやグループで行なうには



<著者・訳者紹介>
●オードリー・E・マカラン(Audrey E. McAllen)
1920年英国に生まれる。シュタイナー学校にてクラス担任、学習支援、特別支援担当の教員として献身。
シュタイナーの人間洞察にもとづき、読み・書き・計算に困難のある子どもを支援するプログラムを開発する。
著書は本書のほかに“Teaching Children Handwriting” “The Listening Ear” “Sleep”などがあり、
子どもの発達と困難をホリスティックな文脈で捉えている。
(訳注:いずれも未訳だが、アルファベットを手書きで書くこと、耳で音を捉えること、夜眠ること、
などの当たり前と見過ごされがちな活動の意味を、シュタイナー教育の人間観、空間認識、運動発達で捉えなおし
深遠な意味を再提示している。) 2010年11月没。

●冠木友紀子(かぶき・ゆきこ)
通訳者 トマティス・メソッドカウンセラー 国際基督教大学教養学部・大学院比較文化研究科博士前期課程修了。
キリスト教私学での英語教員時代にシュタイナーの治癒教育に出会う。
治癒教育を「すべての子どもの宝を見出す普遍教育」として日本の教育現場に紹介する講座を企画、運営しつつ、
「学びの基盤としてのからだの動き」を探求している。