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SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ

価格 : 定価:2,750円(税込)
0773
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ISBN:978-4-8403-0773-4

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著者 佐藤真久 広石拓司
発行会社 みくに出版
サイズ A5判 240ページ


 
  

環境・社会・経済を分ける20世紀型思考を超え、
持続可能な世界を実現する統合的思考法へ。

SDGsを「知る」から「実行する」へとステップアップするために
必要な考え方・動き方を解説。

システム思考、シナリオ・プランニング、異分野コミュニケーション、
環境倫理、感情知性、統合報告などを使いこなし、
組織・分野を超える環境・社会・経済の統合的イノベーションを実現する
「ソーシャル・プロジェクトの担い手」の思考法がこの一冊でわかります。

20世紀型思考を超え、持続可能な世界を創る一員となりたい方は必読です。

 

 目次

Dialogue 1 2020年に考える持続可能性
経済・社会・環境のつながり/VUCAの世界を生きる力/
変化に向き合い、変化を生み出す人とは?

第1章 SDGsから始まる未来に求められる人材とは?
1.持続可能性(サステナビリティ)とは何だろう?
2.解決策を考える前に、問いが変化していることを考える
3.変化を起こすために、あり方・学び方を問い直す
4.ビジネス、働き方の前提が変わる
5.持続可能な世界をつくる一員となるには?

Dialogue 2 個別の問題解決から統合的な問題解決へ
「ゴール」に焦点を当ててしまうことの危険性/
必要なのはSDGs誕生の背景を理解すること

第2章 SDGsはどこから来て、どこに向かうのか
〜サステナビリティの成り立ちからSDGsの本質を捉える

1.世界の大きな“双子の問題”〜「貧困・社会的排除問題」と「地球環境問題」
2.持続可能な社会の構築に向けた開発アプローチの変遷
3.SDGsの源流1 〜貧困・社会的排除問題の解決に向けた歴史
4.SDGsの源流2 〜地球環境問題の解決に向けた歴史
5.「持続可能な開発」の議論の深化
6.リオ会議における2つの源流の合流と同時解決に向けた議論の展開

第3章 個人の変容と社会の変容の相互作用を促す学び
〜「国連・持続可能な開発のための教育の10年」の経験から

1.持続可能な開発のための教育(ESD)とは?
2.ESDの実践事例
3.重要なのはサステナビリティの一員となること
4.SDGs実現の前提には、個人の変容がある
5.地球市民としての自覚
6.持続可能な社会をつくるためのモノの見方
7.持続可能性の担い手に求められるコミュニケーション力

Dialogue 3 個人と社会が結び付くには?
20世紀の経済は「他者」を生み出して成長してきた/
「自然資本」が企業にとってのキーワードに

第4章 個人、プロジェクト、ローカル、グローバルをつなぐ
ソーシャル・プロジェクト

1.複雑な社会問題に取り組むには?
2.複雑な社会問題に多様な主体の力を持ち寄って取り組む
「ソーシャル・プロジェクト」
3.順応的な協働を進めるためのガバナンス
4.個人の変容と社会の変容を結び付ける

Dialogue 4 持続可能な世界の一員に求められることは?
VUCAの時代を生き抜くには/求められる「救援力」と「受援力」/
8つの「持続可能性キー・コンピテンシー」

第5章 持続可能な社会への変化の中で、活き、
活かされる人の考え方・動き方 〜ユネスコ持続可能性キー・コンピテンシーから
持続可能な社会の担い手に求められる8要素

1.問題の構造を見抜く〜システム思考
2.ありうる未来を考え、ありたい未来を描く〜予測
3.自分の判断の基準を自覚する〜規範
4.実現への道筋を描く〜戦略
5.他者と学び合いながら力を持ち寄る〜協働
6.解く・ 動く前に問いかける〜批判的思考
7.自分はどうありたいのか〜自己認識
8.力を持ち寄り、社会を動かす〜統合的問題解決

Dialogue 5 持続可能性キー・コンピテンシーを使いこなすには?
一人ではなく他人との関わりから習得する/既存のモデルからの脱却を/
「社会・情動的知性(SEI)」が注目されている/
不可欠となる「デジタル・リテラシー」

第6章 協働と変容を促す自分・他者・データとの向き合い方
〜「社会・情動的知性」と「デジタル・リテラシー」

1.「正しさ」の衝突が分断を起こす
2.変革に必要な感情、関係性、解釈の多様性の理解
3.「社会・情動的知性(Social and Emotional Intelligence:SEI)」
4.持続可能性に不可欠な「デジタル・リテラシー」
5.「デジタル・トランスフォーメーション」に向き合う力
6.正解のない問いを共に生きる力を

Dialogue 6 学び合う関係が変化への力となる
多くの能力が必要とされる「地球市民性」/現場に足を運び、体感する勇気を/
対話からお互いに学び合う/コミュニティは学びを通して生まれる

第7章 学びと協働を結び付けるソーシャル・プロジェクトの運営・活用法
1.学びと協働が一体の持続可能性キー・コンピテンシー
2.経験と論理、学びと協働を一体とする経験学習
3.探究の学びへ
4.地域づくりでの学びと実践・協働の結び付き
5.不確かな状況で力を発揮する
6.アジア・ユースにおけるソーシャル・プロジェクト

第8章 サステナブルなビジネスと社会の構築に求められる担い手のあり方
1.社会課題解決型事業の開発は「何をするか」の前に、
「何のために行うのか」を大切に
2.「統合報告」がサステナビリティ・ビジネスのガイドに
3.6つの資本の好循環からビジネスの持続可能性を考える
4.社会の持続可能性を6つの資本の循環から考える
5.持続可能なビジネスと社会をつくる担い手のあり方・働き方

Dialogue 7 学びと協働の相乗効果によるスパイラル成長を
“複雑な問題”をかかえる時代/狭い視点で捉えられがちなサステナビリティ/
サステナビリティは時と共に変化する/「知らない」ことは学びのチャンス
 




 著者紹介

 佐藤真久(サトウマサヒサ)
   著・文・その他

東京都市大学大学院環境情報学研究科教授。
筑波大学生物学類卒業、同大学院修士課程環境科学研究科修了、
英国国立サルフォード大学にてPh.D取得。
地球環境戦略研究機関の第一・二期戦略研究プロジェクト研究員、
ユネスコ・アジア文化センターのシニア・プログラム・スペシャリストを経て、現職。
 

 広石拓司(ヒロイシタクジ)
   著・文・その他
   株式会社エンパブリック代表取締役。東京大学大学院薬学系修士課程修了。
   三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)勤務後、
   2001年よりNPO法人ETIC.において社会起業家の育成に携わる。
   2008年株式会社エンパブリックを創業。